虚栄心と悲しみはまったくの別問題なんだ。僕なんかいないほうがいい、と心から思えたとしても、生きている限り不和や喪失の悲しみからは逃れられない。諦めて、悲しむしかない。
人気者の威光を借りて、他人の感心を買おうなどと思ってはならない。それがもたらすのは、一層強調されたその人自身の輝きと、その隣に突っ立った間抜け面の自分、という自覚だ。いや、賢い人であれば、人気者になれない人間の卑しさまで、そこに読み取るだ…
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