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早口言葉万歳。
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表情筋と呼吸系の腹周りの筋肉で歌う意識に持っていったら、案の定大革命が起きた。
革命的に歌いやすくなった。
びっくりした。
でもこれはほんと、喉ができあがってなんぼの話なんだということもまた自分の体験的にわかっているから、歌うまくなりたいって人に対して「腹から声出すといい」とか「腹式呼吸が大事」とか絶対言えない。
というかボイトレ業界だとそのへんはもう通例というか常識になっているみたいだけど。
しかしまだ喉で声を揺らす癖があるのでそれをはやく取りたい。
語尾の処理がやりきれなくて喉ゆらしたりとか、ロングトーンを喉に力入れて伸ばしたりとか。
腹筋に意識をすぐ持っていくのが大事で、そのときに重要なのは意識するポイントっていうのは思った以上に下だってこと。
丹田って言葉がようやくきいてくるなあとひしひし思う。
あとは背筋に意識を持っていくってところか。
いわゆる声の支えというか、要するに力をどこに逃がすのがいちばんいいかって話で、まあ脱力の基本は体幹にあり、みたいな話はすっかりスポーツ業界なんかでも知れ渡ってるわけで、それを応用してやればいいということで。
末端ではなく、体幹まずあり、と。
透き通った感じの声をうまく出せるようになりたいのだけれど、どうも何かが足りない。でも少なくとも、喉のあたりから息を出すのでないことはたしかだ。あくまで息は腹から出していく。喉は本当にわずかな動きでぶれてしまうから、ごくごくごく微妙な動きしかさせるべきじゃない。
いやはやはやむずかしむずかし。
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いけるとこまでいくと飽きが来るもんですね。というか飽きじゃないんだ。壁なんだ。これは壁なんだ。
がらっと変えようと思ったらやっぱりがらっと変えなきゃいけない。
発声はもういいや。もういい、というかこれ以上「発声そのものにフォーカスしても
うまくいかない。つまりもう、全然違うところに頭を持っていかないと。
ここで発声と呼んでいるのはあくまで狭義のそれであって、まだここからやれることはたくさんあるわけだ。
いわゆる「英語と日本語はそもそも声帯の使い方が根本から違う」みたいな話の、その根本の部分を徹底して考えてきたわけで。
そこの部分はかなり改善されたのだけど、じゃあそれだけで英語しゃべれるようになんのかっつったら違う。
次をやらないと。
英語は表情筋をがっつり使う言語だ、とか、英語は舌の使い方が日本語と全く違う、とか。
歌特有の話でいえば、呼吸をいかにスムーズに声帯まで通すか、とか。
そういう、もっと広い意味での発声を考えるほうに進んでいっていい段階に来てるかもしれない。
今のアプローチでの改善には限界がある、というか、自分でできる限りの限界にまでは来たような気がする。
別の視角から改善を目指していって、その結果を見て、それからそのフィードバックをしていけばいいというか。
今のアプローチをさらに磨くには、全然違うことをやって、その結果からひるがえるような形をとらないといけないように思えてきた。
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発声っていうのは分解だけじゃなくて再構築、再統合のプロセスなんだ。
全部ぶっ壊したらまた組み立てないと。総合しないと。
部分の練習とは違う視覚を持たないといけないんだ。