久しぶりにこんなに酔った。ていうかお酒ほんと弱くなったな。元から弱いってかそんな強くないけどさ。

友達の誕生日を祝った。悪くない。まあ悪かなかった。
けどさ。けどさ。
なんだ、俺ガマンしてるってのかな。
ガマンなんて、するだろ。
でも、いや、なんだ?
俺、言えないこととかあった、かな?
言ったぞ、言えなかったことなんかないぞ。ただ。
ただ、言いつくせなかっただけで。
明日もうんざりするような明日が来るんだって思ったら、ちょっと悲しかっただけで。
二日酔いだ、って思いながら目覚め。
自縄自縛でなんだかやりにくい仕事をし。
起きて寝て起きて寝て。
そんなことは。
いいんだけど。

わかんない。
役に立ってないからかな。
人の役に立ってないから?
義務感。
汝隣人を愛すべし。
愛せたためしなんか。
さあね。
愛してる。
ぐっばい。
無理だ。
人の役になんて。
(笑)
(爆笑)
(笑)
(爆笑)

(爆笑)

早く死にたいとは思わんさ。
生きてるうちにいいこと起これ。
いいこと起こって長生きしたい。
でもそれ無理らしいよ。
質量保存の法則があるんだって、幸不幸にも。
論理が飛躍してるとか、そんなのよくってさ。
実感の問題として。
ずっと幸せとかなかなかね、ないじゃん?

寝るか。寝よっか。さっさと寝よっか。
ごまかして明日を迎えよっか。
好きな女の子。
いつから?
いつからだ?
天にも昇る心地に。
あなたが僕の手を引いて。
雲の上からさ。
その右手。
ああ、白い指してんなあ。
離さないでよ?
そのまま、引っ張って。
うん、そんな無理しなくてもいいよ。
俺が先に、左手を、縁に引っ掛けてさ。
そのまま登るから。
うん、手を貸してくれただけでありがたい。
大丈夫。
ありがとね、ほんと。
愛してるからさ。
抱きしめてもいい?
うん。
うん。
わかった。
じゃ、そのままでいようか。
あ、下見てよ。
そろそろ新大陸だ。
ね、きれいだ。
陸地も、上から見るときれいだね。
緑だけじゃなくてさ。
不毛の大地すら、きれいだと思う。
ね、ここは涼しくていいや。
なに、もっかい?
うん、何度でもさ。
抱きしめるね。
やわらかいな、あったかいし。
胸、やわらかい。
好きだなあ。
太陽、眩しいね。
でも涼しくていいや。
はあ。
このまま全部忘れて、宇宙にさ。
ね、気持ちいいってさ、よくないね。
所詮気持ちなんてさ、変わること前提だろ。
変わるから気持ちだね。
変わるのが本質だよ。
そんなもの、めんどくさいな。
全部、当然のごとく、当たり前に、許し去って、見下ろして、君の胸の柔らかさを、不思議なもののようになぞりつづけていたいよ。

そんな夢を見る。
そうさ、満たされないだけ。
満たされない、決して、って思ってるからさ。
ハードルが高いんだ、高くて高くて、そうそう越えれやしないんだ。
君が悪いんじゃない。
僕?
僕が悪いかって?
君が悪くないのと同じように、僕も悪くない、という言い方はできるね。
でも、君も僕も悪い、という言い方はできるかもね。
欠陥を抱えてるって意味じゃ、僕らみんなおんなじさ。
君だって僕を満たせない。
いや、みんな僕を満たさない。
そして僕は満ちない。
満ちないものも、満たせないものも、どっちも欠陥を抱えてるのさ。

だから、そう自分を責めるなよ。
僕?
そうだね、その理屈で言えば、僕もそう自分を責めるべきでないとは言えるね。
うん、疲れてるときくらいは寝るべきかもね。

おやすみ。おやすみおやすみ。おやすみなさい。