最後の日

23歳が終わってしまう。

24歳って、社会通念的なものに照らして考えるとだいぶ「大人」な気がする。
23歳とは大きな隔たりがある。
気持ちは若くありたいけど、でも24になるのか、と思うと、もはや油断はできない感じがしてくる。
その感覚こそが、もはや若さを失いつつあることの証左なのかもしれないけれど。

いつまでも子どものままでいたい、というわけではない。
でも、子どものとき若いときは、成熟した若者でありたかった。
若者なりの限界の内側で、戦えるだけ戦いたかった。
なんてださい後悔なんだ。おそろしく、ださい。

子どもには子どもの悩みがあり、大人には大人の悩みがある。
子どものときにしか悩めない物事がたくさんあり、子どものときにはわからない悩みもまたたくさんある。
僕は十分に味わい尽くしただろうか? 考え尽くしただろうか? 誠実だったろうか?

24歳。
チャンスはいろいろもらえそうではあるし、それを迎え撃つ元気もあるはずだ。
でも、それに振り回されて何もなせずに終わるのが一番嫌だ。自分に収斂させたい。自分に一旦収斂させて、より世界への感度を、一体感を、きちんと高めることにつながるような、そういう活動をしたい。

その意味で……本当に、僕は僕にとって必要な物事だけを、きちんと勇気を持って選べているだろうか?
時間は限られてることに、もっと自覚的であるべきじゃないのか?
飲まれることには、あくまで警戒していたい……