歌は苦手だよ

従兄の結婚式で歌うことになって練習している。
久しぶりに例になくヒトカラに出かける。

初回練習したときはピッチがブレブレでひどいものだった。
ただ、詞と歌い方には極力気を遣った。
ところによってはうまく聞こえた。

今日は二回目だったが、前回の反省点はとにかくピッチだと思って、ひたすら音程に気をつけた。
結果少し下手になった。
おそらく、ピッチに気を使いすぎてメロディーラインがぶつ切りになっていたせいだろう。
歌詞を切らないように歌う、という意識の問題もそうだし、ピッチを合わせるために喉でいちいち準備をしていた、という身体的な未熟さの問題もあった。

歌うっていうのは、本当は実はものすごくいろんなことに気を使う作業なんだと初めて気づいた気がする。
こうすればいい声が出る、というのはまずない。
いや、いい声を単発で出すだけならまだありうるけれど、それをつないで聴けるメロディーにしていくわけだから、歌うのであれば声だけでどうにかなるってものではないんだな。

いろんなことに同時に気を使う作業だということからわかるのは、考えている限りはうまくできないということだとも思った。
歌は身体で覚えるものだということ。
練習の過程でパンクするほど頭を使って、それを体に染み込ませて、考える間もなく実行できるようにする。

漫然とやっていてもダメだし、頭を使うことを当てにしすぎるのもダメだということ。
なんとなく、何かを上手くなるということ全般に通じそうな発想ではある。